コラム

 公開日: 2015-09-10  最終更新日: 2016-03-01

漢方薬で副作用が出る場合と出ない場合、その違いと原因は?

漢方薬では個々の体質に合った薬を提供


「漢方薬には副作用はない」と思う方も多いかもしれませんが、全ての「薬」には主作用の影に副作用が隠れています。又、漢方薬は病名で選ぶのではなく「弁証論治」という独特な理論で一人一人の症状に最適な処方を選定します。この「弁証論治」を誤ると時に副作用が発生することがあります。

漢方薬の役割として、病気や症状ではなくその人の体質に応じた漢方薬を選定することで、本来の健康を取り戻すという考えがあります。その人の体質に合わない漢方を服用してしまうと、自覚症状の緩和もなく、さらには服用前にはなかった症状(副作用)があらわれる場合があります。

通常漢方薬は複数の生薬が調合されるため、一つの症状だけに的を絞って作用するということはありません。体全体の不調に作用するものであり、一つの生薬の過剰作用を抑えるための別の生薬も合わせて配合されています。

それゆえ、副作用があらわれにくいというデータもありますが、体の状態次第では使用できない漢方も存在します。

特に副作用が出やすいとされる漢方の一部を紹介します。

「甘草」は偽アルドステロン症を誘発、体質によってはむくみを生じることがあります。
「麻黄」はエフェドリンの作用により動悸を誘発(特に心臓疾患をお持ちの方や高血圧の治療を受けている方)することがあります。気管支拡張剤との併用も禁忌とされています。

このように、複数の漢方が状態によっては適していないと判断される場合があるので、服用前には必ず漢方知識の豊富な薬剤師に相談しましょう。


漢方薬服用に向いている人


漢方薬は、女性器官の働きを改善したり、ホルモンや自律神経のバランスを整えたり、血液の流れをよくしたりするのに適しています。
女性特有の「不定愁訴」への効果も期待できます。

また、漢方を服用する方の症状が急性疾患なのか、慢性疾患なのか、アレルギーなどの体質系疾患なのかによっても、向き不向きが生じてきます。

漢方は、自分の体に宿る力を信じて自分の力で不調を改善していきたい方に適していると言えるでしょう。
漢方療法をお考えであれば、漢方知識の豊富な薬剤師に相談される事が第一歩となるでしょう。

漢方でアレルギー反応が出た場合


漢方薬を飲んでいて、アレルギー反応と疑われる症状が出た場合、一旦休薬してそれから以前の濃度より十分の一程度まで成分を薄めたものを、少量ずつ服用し状態を診ていく方法があります。

ほかに、アレルギーを起こしやすい方への対処法として「香蘇散(こうそさん)」というアレルギーを抑制する生薬を服用する方法もあります。この、「香蘇散」は虚弱体質の方・体力の無い方・風邪の初期症状に用いられることが多く、漢方の中でもよりやさしい漢方薬だといえます。

この記事を書いたプロ

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局 [ホームページ]

薬剤師 佐藤宣幸

香川県高松市番町1−9−4 [地図]
TEL:087-851-2366

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

98

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
佐藤宣幸 さとうのぶゆき

漢方の理論に基づいた食養生で健康な生活を目指す(1/3)

 高松市役所のすぐ近くにある「すみれ漢方施薬院薬局」の薬局長・佐藤宣幸さんは、「無料漢方健康相談(要予約)」で生活習慣や食事の時間帯のリズム、暮らしの中で抱えている悩みなど、1人ひとりの話をじっくりと聞くことを大事にしています。まず“漢方理...

佐藤宣幸プロに相談してみよう!

テレビせとうち マイベストプロ

漢方理論に基づいた“食養生”で心身を健康に

会社名 : 有限会社 すみれ漢方施薬院薬局
住所 : 香川県高松市番町1−9−4 [地図]
TEL : 087-851-2366

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

087-851-2366

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

佐藤宣幸(さとうのぶゆき)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
『紅豆杉=タキサス=白豆杉』の『煎じタイプ』
イメージ

 《『紅豆杉=タキサス=白豆杉』の『煎じタイプ』》 粒が飲みにくい方には『紅豆杉=タキサス=白豆杉』...

[ 『紅豆杉=タキサス=白豆杉』 ]

腎虚
イメージ

 《女性の腎虚》  《男性の腎虚》 こんな時には『腎臓を元気にする』=『補腎』が必要。漢...

[ 専守防衛=未病先防 ]

ノロウイルスが流行っています
イメージ

 《職場や家庭でノロウイルス感染症が発生したら》 ノロウイルスに対しては,次亜塩素酸ナトリウムに...

[ 《こんな記事が載っていました》 ]

緑内症
イメージ

 《失明する危険性アリ→緑内障》 当薬局に『緑内障治療点眼薬が記入された「処方せん」』を定期的に持参さ...

[ 眼の病気 ]

インフルエンザになったかなと思ったら
イメージ

 《インフルエンザに御用心》 例年より早くインフルエンザが流行りそうです。※インフルエンザ情報☆イ...

[ 漢方薬アラカルト ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ