コラム

 公開日: 2015-05-01 

遺留分の割合とは

受取れる遺留分の割合は決められている

遺留分とは、被相続人の相続財産の一定割合を、一定の法定相続人に保障する制度です。たとえ、被相続人が遺言書に「全財産を相続人ではない特定の一人に譲る」「特定の団体に寄付する」など残していたとしても、権利者は遺留分を受取ることができます。つまり、遺言の内容が相続人の取り分を侵害しているときに認められる権利です。遺留分を受取る権利が与えられているのは、被相続人の配偶者、子ども、両親であり、兄弟姉妹には権利がありません。これらの遺留分の権利者が、相続財産の全体に対して、遺留分を主張できる割合を「遺留分の割合」といいます。

各相続人の遺留分は、遺留分の全体×法定相続分

遺留分の割合を考える場合、2つの概念があります。1つは、遺留分の権利者全員をひとまとまりと考え、相続財産全体に対してどれだけの権利をもっているか(総体的遺留分)です。もう1つは、遺留分の権利者が2人以上いる場合に、各遺留分権利者が、相続財産全体に対してそれぞれどれだけの権利をもっているか(個別的遺留分)です。
もし、遺留分の権利者が1人である場合は、総体的遺留分だけで遺留分の割合が算出されます。遺留分の権利者が2人以上いる場合には、総体的遺留分に法定相続分を掛けて個別的遺留分が算出されます。

遺留分の割合、具体的にはどれくらい?

総体的遺留分は、相続人が、被相続人の直系尊属(被相続人の両親)のみである場合は、被相続人の財産の1/3、それ以外の場合は、被相続人の財産の1/2とされています。誰が相続人であるかによって、総体的遺留分の定めは異なるため、注意が必要です。それぞれのケースについて見て行きましょう。
被相続人に配偶者も子もなし。両親だけが相続人のケース。両親それぞれの遺留分割合は1/3(総体的遺留分割合)×1/2(各自の法定相続分) =1/6
被相続人に配偶者と母親がいるケース。
配偶者:1/2(総体的遺留分割合)×2/3(配偶者の法定相続分) =1/3
母親:1/2(総体的遺留分割合)×1/3(直系尊属の法定相続分) =1/6
配偶者と子ども1人のケース。
配偶者:1/2(総体的遺留分割合)×1/2(配偶者の法定相続分) =1/4
子ども:1/2(総体的遺留分割合)×1/2(配偶者の法定相続分) =1/4
もし、遺留分を侵害されたときは、その相手方に対して遺留分減殺請求をし、返還を請求することができます。

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