コラム

 公開日: 2015-04-15 

遺産分割とは

相続財産と相続人が確定したら、遺産分分割をスタート

被相続人の方が死亡すると同時に、相続財産は、相続人が複数の場合、共同相続人間で共同所有することになります。
このままで放置してしまう例も多くあります。しかし、共同所有はあくまでも暫定的な状態であり、いずれは、それぞれの相続分や親族の実情に応じて分配しなければなりません。共同所有状態から、各人に分配していくことを「遺産分割」といいます。誰が、どの財産を、どれだけ、どういった方法で取得するかは、相続人全員の協議によって自由に決めることができます。
また、共同相続人は、いつでも遺産の分割をすることができます(民法907条)。ただし、遺言で、遺産の分割が一定期間禁じられている場合など、若干の例外もあります。

遺産分割が滞ってしまったら

遺産の分割は(遺言で分割方法の定めがない場合)、まずは、共同相続人間の話し合いで行います。遺産分割協議には、相続人全員が参加しなければなりません。ひとりでも参加していない人がいるとその協議は無効になります。また、話し合いがまとまらないときや、話し合いをすることができないときは、家庭裁判所に遺産分割の調停を申し立てることになります。
ただ、遺産の分割といっても、分割する元となる相続財産はさまざまです。遺産が全て現金や預貯金なら、相続割合に従って分割することができます。しかし現実には、建物や土地などが含まれることが多くあります。もし、共同相続人間で何が相続財産に含まれるのか考えが異なるようなことがあれば、分割の話し合いには入れません。そのような場合は、裁判所に、遺産確認訴訟を起こすことになります。

将来の〝争続〟を起こさないために

遺産の分割をしなくても、日常生活上、困らないかもしれません。しかし、あまり放置しておくと、相続人側に変化が起きたり、相続財産の把握がしにくくなったりと、問題が起きやすくなるものです。特に、土地を相続する場合、代を重ねてしまうと、いざ、土地を売却したい場合に大変面倒なことになるおそれがあります。代を重ねるごとに相続人は増えていくのが通常で、土地を売却しようとする場合は、全員の同意を得なければならなくなってしまいます。数十人を相手に話し合いをしなければならないこともあります。こういうことが起きないように、やはり早めに遺産分割をしておくことを強くお勧めします。

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