コラム

 公開日: 2017-05-19 

「絶対」が口癖の上司

先日、多様な人材活用(ダイバーシティ)に取り組みたいという企業様から、コンサルティングの依頼をいただきました。

打合せの中で、同じ部署内で2名、育休復帰をした社員が数カ月で退職していることを知り、該当部署の女性管理職の方に話を聞かせていただきました。

お話をききながら、原因の一つに、その方の言動も要因では?と感じました。
なぜなら、「絶対」という言葉を何度も使われる方だったのです。

「絶対」とは、反対が無い、反対を断つということです。
つまり正解は一つで、残りは不正解。

● 保育所からお熱で急に迎えに来て欲しいと言われたら、もちろん帰って良いけど、絶対に引き継ぎをしてからでなければならないと思う。
● たとえ子供が小さくても、自分が任された仕事は、絶対に責任をもってすべきである
● 私が育休復帰した時には、絶対に仕事の愚痴は言わなかった 等・・・。

どれもその方にとって、信念(=べき)といわれるようなものです。
そして、その信念(=べき)が相手に裏切られると、怒りが生まれます。

その方は、育休復帰明けの部下に対し「こうあるべき」という「べき」を沢山お持ちでした。
そして、絶対、自分は正しい、と主張をされていました。

自分に厳しいことは良い面でもあります。
でもその厳しさは、他人に目を移した場合、かなり厳しい基準となります。

当然ながら、多様な人材活用を行うには、多様性を認めなければなりません。
絶対的という観念を、減らす必要があります。

「自分には自分の価値観があるように、他人には他人の価値観がある」という考え方。

多様な人材活用に取り組む上で、制度構築や運用ルールの見直しは大切ですが、それ以前にまず、それぞれが多様性を受け入れるという社員の意識改革の大切さを改めて感じました。

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