コラム

 公開日: 2016-07-28 

『融資を最大限活用するための事業の進め方』

「銀行から赤字を理由に融資を断られた。黒字になったら検討するというが、こっちは赤字だから
お金を借りに行っている。
そもそも黒字になったらお金を借りる必要などないではないか?なんて頭の悪い銀行員だ・・・」と
憤っておられる経営者様がおられました。

確かにおっしゃる通りです。黒字化するまで資金が不足するから頼んでいるのであって、黒字化した
時には資金は必要なくなります。銀行が「雨の日に傘を取り上げ、晴れたときに傘を差し出す。」と
皮肉られるのも頷けます。銀行の思考回路は一体どのようになっているのでしょうか?

銀行と話が噛み合わない理由は単純です。銀行は、そもそも赤字の企業に対して融資をする思考を
持ち合わせていません。赤字企業を黒字化させるのではなく、黒字企業をもっと黒字化させることを
第一の使命と考えています。もちろんイレギュラーもたくさんありますが、経営者としてはこの考え方に
立つ方が良いと思います。

銀行の考え方を理解すれば、事業の進め方も変わるはずです。
いきなり大きな利益を狙いに行くのではなく、小さな利益実績を積み上げながら進める方が調達は
容易になります。

例えば、「10名の営業マンを雇って、毎月500万円の固定費を使いながら、12か月後に黒字化を
達成する。」という計画で経営を行うよりも、まずは、「2名の営業マンからスタートして3か月で黒字化を
達成する。」という計画で進めた方が、資金調達の可能性は高まります。6カ月経過時点で、前者は
大赤字の真っただ中にありますが、後者は小さいながらも2名で上げた利益の実績がありますので、
そこに資金を提供して人員を増やせば利益も数倍に・・・という想像が容易になります。

広告費用なども同じです。実績がない状態で「1,000万円の広告費用を貸して欲しい。」と頼むより、
たとえ小さな額でも、広告の効果が実績として分かっている方が、融資はしやすくなります。

融資を活用して事業の拡大を目指すならば、「小さな黒字を大きく育てる。」という銀行の考え方に
合わせて、事業計画を進めることをおすすめします。

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吉川和良税理士事務所 [ホームページ]

税理士 吉川和良

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