コラム

 公開日: 2015-06-03 

貸借対照表(B/S)を読み取るポイント

「資金の使い道」と「調達先」が分かる貸借対照表

財務諸表の中でも企業体力などが分かる貸借対照表は、資産と負債、それに純資産の3つの項目から成り立ち、B/S(正式名称、Balance sheet)と呼ばれることもあります。

この貸借対照表は、借方に資産が置かれており「資金の使い道」が分かるようになっています。そして、貸方に負債と純資産が書かれ、「資金の調達先」を理解することができるような構成です。そのため、例えば自己資本はどのくらいで、金融機関などの借り入れはどの程度なのかを理解することができるようになっているのです。そのため、企業の資金の使われ方や調達先を知りたい場合には、貸借対照表を見るといいです。

そして、この貸借対照表を詳しく見るには次の事項を理解しておくことが肝心になります。

貸借対照表で書かれる「3つの資産」、「2つの負債」、「2つの資本」

企業の資金の使われ方や調達先を知ることができる貸借対照表は、資産と負債、それに資本によってできていることは確認しました。

さらに、これらを細かく見ると「資産」は3つに分類することができます。それは1年以内に現金化できる「流動資産」、1年以上保有する「固定資産」、将来的に利益をあげられる「繰延資産」です。こうした資産は、資金の使われ道であるのと同時に、新たな資本を生み出す原動力にもなります。そのため、資産を見ることで、売上の源泉などを判断できるのです。

また、「負債」は2つに分類でき、1年以内に支払う必要のある「流動負債」か、1年以上にわたり返済をする社債などの「固定負債」です。分かりやすい意味で言うと、金融機関からの借り入れなど、返済の義務があるお金のことを指します。

そして負債と一緒に調達先の一つである「純資本」は、株主などから集めた「資本金」と、経営活動によって得られた「当期純利益」があります。この資本は返済の義務がないので、企業の資本体力はこの部分で測られることが多くなっています。そのため、こうした3つの観点を評価しながら、企業の安全性などを調べることができるのです。

貸借対照表を見るには「自己資本比率」が最重要

企業の資産の状況などが分かる貸借対照表で、見るべきポイントは「自己資本比率」が重要になります。これは企業体力で中長期的な安全性・健全性をはかるもので、「純資産/資産」で計算できます。このように、貸借対照表では安全性・健全性を調べる評価項目が多く、他に自己資産に対する固定資産の割合を示す「固定比率」で、無理のない投資をしているか、などを判断できます。

他にも、短期的な安全性・健全性をはかる指標として、流動負債に対する流動資産の比率を表す「流動比率」や、固定資産対して長期的な資金で運用されているかをはかる「長期固定適合率」などがあります。
そのため、実際に貸借対照表を見るには、勘定科目はもちろんのこと、さまざまな観点から評価することが重要になるのです。

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