コラム

 公開日: 2015-06-04 

キャッシュフロー計算書(C/S)を読み取るポイント

キャッシュフロー計算書とは3つのキャッシュフローから成り立つ

資金の流れを「見える化」するキャッシュフロー計算書は、期首から期末までのこれらのキャッシュの動きを記載した資料で、最終的に手元の資金がどのくらいあるのかを知ることができるものです。C/F(正式名称、Cash flow statement)と呼ばれることもあり、3つの項目、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローから作られています。

このキャッシュフロー計算書が作られるようになった背景には、損益計算書では会計期間中に「どれだけの投資をし、どれだけの回収があったか」を把握できなかったためです。そこで、実際の資金の流れを把握できるようにと作られるようになったのです。

こうしたキャッシュフロー計算書は、資金ショートを未然に防いでくれる役割があり、経営上重要な役割を果たします。そのため、財務諸表を確認する際には、目を通しておきたい書類と言えるでしょう。

それぞれのキャッシュフローの見方を押さえる

キャッシュフロー計算書には3つのC/Fがあることを紹介しましたが、それぞれの見方を押さえることで経営活動に役立てられます。そこで「営業キャッシュフロー」の見方としては、本業によるキャッシュの出入りを見ることができます。基本的に事業は黒字であるべきなので、多くの企業はここをプラスにさせようと尽力させています。

また、「投資キャッシュフロー」は投資活動によるキャッシュの増減になるので、固定資産の売買などが含まれます。そのため、投資をすることで事業規模を拡大する企業は、この投資C/Fはマイナスであることが多いです。
さらに「財務キャッシュフロー」は、資金の借り入れと返済を表すものです。そのため、多くの企業ではマイナスになることが多くなっているのが特徴です。

このようにキャッシュフローの特徴と見方を押さえたうえで、さらに経営活動に生かすためのポイントを押さえておきましょう。

それぞれのキャッシュの原因を明らかにする

キャッシュフロー計算書を見る上で、最も重要になることは「そのキャッシュの動きになった理由を知ること」です。そのため、それぞれのキャッシュフローのプラス・マイナスのポイントを押さえておくことが肝心になります。

まず「営業キャッシュフロー」はプラスであれば問題ないですが、マイナスであれば「財務面や投資面」を自己資本で補ったり、借入を増やして対応することになる場合が多いです。そのため、マイナスならば、営業面に問題がないかを今一度確認する必要があります。

次に「投資キャッシュフロー」は、マイナスであっても営業キャッシュフロー内で補える範囲が良く、プラスになっていたら固定資産を売却して資金繰りをしている可能性があります。そのため、適正範囲での投資をすることに注視する必要があります。
さらに、「財務キャッシュフロー」も、マイナスであれば営業キャッシュフロー内で補える範囲であることが好ましいです。また、プラスになっていたら、借入理由を明確にしておく必要があります。

このようにキャッシュフロー計算書は数値だけを見るのではなく、そこに意味を与えて初めて経営に生かせるようになるのです。

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