コラム

 公開日: 2015-06-05 

黒字でも倒産する会社と赤字でも倒産しない会社の違い

黒字でも倒産、倒産と利益の関係とは

2014年に倒産した企業は約1万件と言われ、倒産をした企業の多くは「販売不振」や「既往のしわ寄せ」などが原因とされています。ただし、中には黒字であっても倒産している企業もあり、売上があっても経営が立ちいかなくなる「黒字倒産」が発生しています。

この黒字倒産とは、経営をしている上で売上が上がっていたり、利益が上がっているにもかかわらず企業が倒産するものです。その理由は損益計算上は黒字が発生していても、キャッシュフロー計算書上は赤字になっているためです。そのため、こうした事態になるケースを分析して、企業活動を維持していけるように黒字倒産に気をつけるようにしましょう。

「資金ショートの発生」により黒字でも倒産する

売上が発生していても倒産してしまう黒字倒産は、帳簿上で確認をしてみると「損益計算書が黒字となっていて、キャッシュフロー計算書が赤字になっている」場合に見られます。つまり、企業内で資金ショートが発生しているのです。
この資金がショートすると、例えば取引銀行へ返済できなくなったり、従業員への給与が支払えなくなります。その結果、信用が失墜し、黒字であっても取引相手がいなくなり、従業員が辞めていく事態になり、経営が立ちいかなくなってしまうのです。

こうした資金ショートが発生する理由にはいくつかの理由がありますが、大きな理由として「掛金回収遅れ」と「過剰設備投資」があります。つまり、実際に売れてはいるものの手元にお金がない状態になったり、設備投資の効果が上回る前に費用の支払いが発生し始めてしまうものです。
このような現象が起き始めると資金ショートが起き、キャッシュフローは赤字になり、黒字でも倒産してしまうのです。

赤字企業が倒産しない理由は「キャッシュイン」があるから

黒字倒産をしてしまう企業がある一方で、赤字でも経営を持続させられている企業もあります。この理由は黒字倒産と逆で、損益計算書上では赤字であっても、キャッシュフロー計算書では黒字になっているためです。つまり、「キャッシュイン」があり続けているのです。

このような状態は、例えば「財務キャッシュフロー」をプラスにするような、金融機関からの借り入れや、「投資キャッシュフロー」をプラスにする固定資産の売却があります。また、内部留保があれば一時的に赤字を計上していても、資本金でなんとか対応することもできるのです。

そのため、仮に損益計算書上で赤字を計上していても、本業以外でキャッシュインを生み出せれば倒産することはないのです。

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