コラム

 公開日: 2015-06-10 

キャッシュフローと返済金額

キャッシュフローから必要経費を引いた残りが「返済金額」

経営活動を行う上でキャッシュフローの管理を行うこと重要ですが、キャッシュフローと言うのは「手持ち資金」のことを指しています。そのため、この資金から従業員の賃金を支払ったり、機械設備の修繕費を払ったりするのです。

一方、「返済金額」とは銀行に返済することができる金額のことを指しており、キャッシュフローの中の一部しか使用できなくなります。そのため、キャッシュフローから必要経費を引いた残りの分が「返済可能金額」であり、これ以上の返済をすることは難しくなるのです。こうしたことから、金融機関から資金を借り入れる場合には、キャッシュフローの中から、本当に返済に充てられる分の資金を検討し、返済計画を立てる必要があるのです。

このように、経営活動を行う上でキャッシュフローと返済金額は違うものであり、キャッシュフローすべてを返済額として充てるのは難しいのです。

返済金額を増やすには、フリーキャッシュフローを増やす

経営者の中には、なるべく早く返済を終わらせたいと考えている人もいるでしょう。もちろん、早く返済を終えた方が総返済額は少なくて済むので、誰もがそれを希望するはずです。そして、早く返済を終わらせるためには「フリーキャッシュフロー」を増やす必要があります。

この「フリーキャッシュフロー」と言うのは、営業C/Fと投資C/Fを足して計算したもので、財務C/Fに充てられる金額になります。そこで、このうち営業C/Fを増やすには販路拡大や新商品の投入などが必要になります。また、投資C/Fをプラスにするには、いらない固定資産を売却したり、修繕費を払わなくて済むように工夫をしていく必要があるのです。

このような取り組みをしていくことで、フリーキャッシュフローを増やすことができ、返済金額に充てられるようになるのです。ただし、フリーキャッシュフローの全てを返済金額に充てられるわけでもないので、注意が必要です。

突然の出費にも備えておくことが肝心

事業を行っていると、必ず何らかの事態によって現金が必要になります。例えば、修繕費の支払いや、掛け金の回収遅れ、支払いの催促等、何が起こるかは分かりません。そうした時に現金がないと対処のしようがないのです。そのため、フリーキャッシュフローがあるからと言って、すべてのお金を返済金額に充てることはできないのです。

特に、経営活動を行っていると、事業拡大とともに「投資キャッシュフロー」がマイナスに増えることもあります。そうした時に、現金がないと資金繰りが厳しくなってしまうので、返済金額はあくまで、返済しても経営に余裕がある程度にしておくのがオススメとなっています。

このように、キャッシュフローの全てを返済金額として充てられない、と言うことを再認識しておくことが重要になるのです。

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